ザリガニの鳴くところのPinchのレビュー・感想・評価

キーとなるカイアの行動はまあ仕方がないのかな、と感じた。自然の豊かさと残酷さの両方を痛いほどよく知っている。忌憚なくどちらにもなれる。伝統的なヒューマンドラマに慣れた感性からすると、不安を呼び起こし首をひねる。一方で、事実は小説よりも奇なり（またはその逆？）と納得する。世の中カタルシスだけじゃ済まないんだよ、ということだね。原作は読んでいませんが、おそらくこのような微妙なアンビバレンスが魅力なのでしょう。