のどか

ロストケアののどかのレビュー・感想・評価

ロストケア(2023年製作の映画)
4.5
02.02 完成披露試写会
03.06さもありなん×ロストケアspecial screening
03.23 公開前夜祭にて。

「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」高校時代のスクールモットーだったから、高校3年間聞き続けてきた言葉をまさみちゃんの声で聞けて感動した冒頭……

まだ公開前だし、今回は映画を観てそこから感じたことを書いていこうと思う。
映画自体は関心がある分野だったからこそ、周りみたいに泣けなくて……
ただひたすらに今の日本のあり方について考え込んじゃった。
私たちにできることは、他者に関心を向け繋がりを絶たないことかもしれない。
孤独死も、老老介護もヤングケアラーも、隣の家の人、近所の人、誰かが気にかけてあげていたら最悪の結末を防ぐことができるのではないか。
この映画を観て多くの人が感じるであろう、家族や友人、身近な人を大切にしようという気持ち。
たくさんの人がこの映画を観て、同じように感じてくれたらいいな。みんなが自分とその周りの人を大切にできたら、平和で優しい世界になるのに。
もちろんこんなことは綺麗事、それは自分が1番わかっているけど。

働くどころか自分で生活することすらもできなくなった老人と息子の二人暮らし、生活保護の申請に行くも「認められません。息子さんは働けますよね?」
は?息子が働きに行ったらお父さん誰が見るの?
未来のない老人に金は出せない(言い方が悪いけど率直に言うとこうだよね)って考え、分かるよとっても。
私も学生だから学費の自己負担額少なくなればな〜とか、少子化が深刻だから子育て支援に、いやその前に妊娠出産にかかる費用莫大すぎるからそっちに、いやその前に不妊治療の費用も……
ってなるともうどこにそんなお金が?なのよね。
個人的には外国人留学生に手厚すぎない?って思うから本当に使い道考え直してほしいんだけど。(もちろん必要だと思うし肯定派なんだけど限度があるでしょって思ってる。最優先にすべきは外国人じゃなく、まず自国をもう少し豊かにしてからでは?と。)

だからこの映画は国のお偉いさんたちに届けばいいなって思うんだよね。
現場にいない人間が偉そうに話し合ってるけど本当に現状わかってる?って。
真摯に向き合ってくれている人が本当に少ないと感じるから。
本来国民の意見を代弁するためにあそこにいると思うんだけど、その自覚を持ってあの場に立ってくれている人は一体どのぐらいいるのだろうか。

映画から派生してこんなことをずーっと考えていたから、なんか本当にやるせなくてさ。
でも、普段ぼけーっと能天気に生きてる私がこんなにたくさん考えた。
この作品に出会わなかったらここまで考える機会ってなかったかも。
レポート書くときって書くために調べたり考えたりするからここまで深くはならないのよね。
だから本当にこの作品に出会えて良かったと思う。

役者さんたちのお芝居が本当に本当に素晴らしくて、目だけでお芝居が成り立っている感じとか毎回鳥肌モノだから、次の舞台挨拶や公開後の鑑賞のときは、細かいところに注目して観たいな。

ちょっと書くの疲れたから舞台挨拶についてはまた全部の舞台挨拶終わってから書こうかな。
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