TEIMAIL

ロストケアのTEIMAILのネタバレレビュー・内容・結末

ロストケア(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ロストケア(2023年公開作品)
※視聴回数 1回

いや想像以上の重さでした。どんな人にも直接関わってくることなので、誰もが見ておくべき作品ですね。

松山ケンイチと長澤まさみの演技のおかげで、行動と発言に説得力が増してる。日本の法律の構造には欠陥があるというのは色んな視点から感じるが、この介護問題も相当なモンだと気付かされる。

日本は医療が発展してることもあり、平均寿命が長い。それがデメリットとして生まれたのが現在の高齢社会。長く生きるのは良いが、それは介護しなければいけない年数が増えるということでもある。介護はお互いにとって"地獄"(そうじゃないこともある)であり、お互いが解放されたいと願い続ける日々を送ることもある。

その場合における殺人は「殺人」であり「救い」でもあるというのが今作のテーマ。松山ケンイチ、長澤まさみの主張は双方間違いではない。松山ケンイチの主張を正しいと言い切ってしまうのも怖い部分はあるが、間違ってはいない。どちらも「まあそういう価値観もあるよね」と言うところに行き着くだけである。

"救い"という単語がやけに出てくるのはそれこそ聖書と絡めてるのだろうか。あの松山ケンイチの独白は痺れるものがあった。

とはいえ42人殺して見つからなかったのはあり得ねえだろ、とか言ってはいけない。ユキちゃんの風俗堕ちは笑いどころなんか?
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