ロストケアのあやねのネタバレレビュー・内容・結末

作品だからそれぞれに特徴はあるけど、倫理観かき乱された感じがすごい。
穴に落ちるって表現、自分もその概念の中で生きてたから感覚一緒だこの人って思ってた。
だからかな？一概にこちら側が悪だって言えない作品だと思う。
発端この人が悪いわけじゃないこと、
一度落ちたら這い上がるのが困難なこと、
あと、検事から出てくる言葉を忠実に受け入れようとすればするほど情報量の多さで善悪の判断を考える余地を与えないこと、
(検事自身が揺れてるから、普段作品観る時にこちら側に感情移入すれば正義なんだという見方を無意識にしてしまっているからか、その軸が揺さぶられて、そんな軸みたいなものは無いんだと中盤以降で解らされることも相まって)、作品自体観た直後は、どうしたって観客に答えなんて無い状態で映画館を放り出される。

観て、はい終わり。じゃないのがいい。

検事部屋のセットに違和感、セットだなぁって感じ。