もやし

ロストケアのもやしのレビュー・感想・評価

ロストケア(2023年製作の映画)
5.0
最近日々に追われていて乾き切っていた心に一滴の水が沁みた感覚。ちょっとだけ泣きそうになった。感動作。
やっぱ俺は何だかんだと理屈つけても結局こういうシンプルな泣かせ映画が好きだ。


介護する側される側、そのジレンマ、苦しみ、愛、を描いた全く捻りなしの正統派作品。
もう今まで星の数ほどこのテーマは取り上げられてると思うけど、この映画は非常に情緒的で、また俳優さん達の迫真の演技によりシンプルなストーリーなのにすごく重みを感じる。



長澤まさみ演じる介護に関してまだ全く現実感を持っていない検事と、松山ケンイチ演じる被介護者の殺人は介護者にとっても被介護者にとっても救いだと主張する介護職員の緊張感のある対話。

長澤まさみは取り調べでは客観的に見ると完全に論破された形になった。


でもその後の被害者家族の様々な感情の変化、また後から徐々に浮かび上がってくるエピソード、情緒的な音楽が折り混ざって何とも言えない人間讃歌のような゙感想を受ける。

この映画を安易と批判する人は当然いると思うけど、私はこういう映画は世の中には必ず必要だと思う。うんやっぱそう思う。
私はこの映画から活力を貰えました。


俳優さん達のガチ泣き演技にマジで心揺さぶられます。皆上手すぎます。

森山直太朗歌うエンディングも沁みたなあ。
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