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ロストケアのTJのネタバレレビュー・内容・結末

ロストケア(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに心に響いた。介護殺人は8週に1人の割合でだったか発生していると知った。観た後調べたらコロナ以降増加傾向のようだ。ロストケア、ヒトゴトではない世代となったこともあり引き込まれた。何故か老老介護殺人のアムールも思い出した。
介護する側の家族としても介護される側の個人として考えても苦しくなる。
育ててくれた親への愛情や思い出が壊れていき、怒りや虚しさという負の感情に変わっていく事、迷惑をかけたくないという子への思いやり?愛情が消えていく苦しみ。日本の高齢化社会や労働人口の減少などの現実や問題を考えると介護施設への入所や介護支援を国がもっと力をいれても良いと感じた。松山の徐々に広がる白髪とか生々しく感じた。介護殺人は救いという考え方、迷わず否定する事が出来ない。最近、身近な人が延命を拒否して旅立った。兄弟と同じ病で、辛さを見ていた事もあったようだが個人としての尊厳を貫いたようにも思えた。家族のことを思い長期入院の費用も心配していたようだ。もし自分だったらと考えると真似できない気がする。死への恐怖とか生への未練とか。ちょうど色々あり考えさせられた。ただ、映画としては高評価なのだが、後輩女性の風俗落ちが理解できなかったし、その意味不明な展開にがっかり。マイナスポイントとなった。
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