ミキオカ

ロストケアのミキオカのレビュー・感想・評価

ロストケア(2023年製作の映画)
3.9
穴に落ちた側と安全地帯側。
簡単に安全地帯側の人には穴に落ちた人の苦しい気持ちや痛みは分からない。

自分が落ちた側になったら、、、
楽になりたいと思う。きっと。
介護の地獄から解き放たれたい思いから居なくなってくれればと懇願するかもしれない。"救い"という殺人も傍観者から見れば正当にも見えてしまう。
けれどもし自分や他人の手で殺められたら、一生後悔が残るはず。
どうしたら良いのか、誰が救ってやれるのか。正義とは何か。自分の身や周りで現実に起こるやもしれないと危惧し苦悶する作品となる。
「絆が家族を苦しめる」とても胸に刺さった。

福祉の力ではどうにもならない時がある。けれど声を上げ続けて欲しい。声を上げ続けなければならない。
ミキオカ

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