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映画刀剣乱舞-黎明-のsayayumeのレビュー・感想・評価

映画刀剣乱舞-黎明-(2023年製作の映画)
3.3
頃は平安。安倍晴明に大江山の鬼。鬼とされた歴史の闇。怨念は刀剣男士を21世紀の東京に呼び寄せる。
実をいえばゲーム未体験、舞台未観劇、映画を前に一度だけ。刀剣自体に馴染みもないが、前作がなかなか面白かったので。
歴史改竄を防ぐべく時空を翔る刀剣男士たちだが、彼らはあくまで刀剣である。モノである。主の思いや命令だけが全てなのか。現代にも息づく怒りや悲しみに触れ、新たに主と関わることで物語は大きく展開していく。えぐい描写は控えめに、ポップな色合いを混ぜたところに工夫を感じる。
全編通して、各キャラクターなりの殺陣の華やかさ、魅せ方の上手さは欠かせない。
特撮や効果の力は借りても、最後は人の躍動感だ。

刀剣男士はモノであって物ではない。人の心と戻らない時の流れに添うように鍛え戦い存在する。そんな彼らが伝わってきた。
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