Polly

恋する惑星 4Kレストア版のPollyのネタバレレビュー・内容・結末

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

人間って普通に見える人でもみんなどこか変でおかしい。モウと金髪の女がどうなったのか、果たしてあの女はなんだったのかは結局分からずじまいだったけど、みんな恋して忘れて、恋したことすら忘れて、何もなかったかのように地球はぐるぐる回る。
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ぬいぐるみと話すトニー・レオンのチャーミングさったらなかった。タオルが泣いたり石鹸が太ったりする部屋で彼は生きている。彼がそのように部屋を生かしている。フェイはかなりイカれた女だったけど、それを普通に受容するトニー・レオンもなかなかイカれていて、恋のあり方なんてお互いがそれで満足してるんだったら当人らの勝手だと思った。フェイ、指紋が残らないようにピンクのゴム手袋をして色々作業してたけど、もう後半は指紋どころの騒ぎじゃなくて笑ってしまった。トニー・レオンもせめて金魚が増えたことは気付いて!

好きだったセリフは「パスワードは"一万年愛す"」「1994年5月1日に、『誕生日おめでとう』と言ってくれた女の人がいた。
その言葉で、彼女は忘れられない人となった。もし記憶にも缶詰があるならその缶詰には期限がなければいい。あったとしても、一万年ならいいのに。」
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終わり方も分かるようで分からない感じでありながらこざっぱりしていてよかった。最後、ラジカセにピントが合って奥の2人のシーンがボケて見えないのが粋だったなー。
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