このレビューはネタバレを含みます
ウォン・カーウァイ監督作品。
「花様年華」に続く2作目の鑑賞。
香港のファーストフード店で行き交う警察官223号と663号の2つの恋のオムニバス。
223号は金城武演じるモウ。エイプリールフールに彼女に振られた彼は、行きずりの訳あり女性と一晩を過ごす。女性は、サングラス、金髪カツラ、レインコートの出立ちで、一晩中熟睡していて、モウとろくに話もしていない。ポケベルからの伝言メッセージがちょっといい感じ。
663号は、若きトニー・レオン。彼もCAの彼女に振られたばかりで、それを受け入れられていない状況は、前半のモウと同じ。こちらは、一方的に恋心を抱く女性店員のフェイが、とても可愛らしい。終始パパス&ママスの"恋のカリフォルニア"が流れてる。とにかく、内緒で甲斐甲斐しく彼の部屋の掃除をする。彼からデートに誘われて大喜びするところまではアリなんだけど、結局デートはしないまま去ってしまう。そして…。
彼女の健気さと、恋に発展しそうでしていない歯痒さがある。
映像のこだわりはウォン監督らしい。
次は「天使の涙」かな。