香港旅行に行くことになったので、観た。王家衛の映画初鑑賞。フォロワーほぼみんな絶賛だし、どうせ好きだろうと思って観始めたら、ちょっと苦手なタイプの映画だったのでウケてしまった。冒頭、タイトルバックの銃声×4で「ダサくない！？」と不安になったが、その不安が的中してしまった。
台詞がほぼずっと奇を衒っており、そのファンシーな世界観にノレないとしんどい。ファンシーな映画自体はおれ大好きなんですけど、この作品は観ながら「奇を衒っているな」と気づいてしまう瞬間が何度かあり、なんかこう、冷めてしまった。
映像も同様で、透明なショットが少ないからか、観ていて気疲れする。もちろんカッコいいショットはたくさんあったが、やっぱ映像は緩急が必要だ。アクションシーンでのコマ落としとか、あまり効果的に感じられなかった。
こんな感じで色々文句をつけながら観てたわけだが、フェイ・ウォンの存在だけは100点で、文句のつけようがなかった。登場人物の中で唯一、この映画の世界観（というかこの映画がやりたかった世界観）を全身で体現できている存在な気がする。一言で簡潔にいえば、超かわいかった。最高。
