はくあ

2046 4Kレストア版のはくあのレビュー・感想・評価

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)
4.5
男が女と出会って別れて……という話なんだけど、全体にいい緊張感がみなぎっていてとても雰囲気がよい作品だった。10ドルあげるとか黒手袋とか、サイドストーリーのつくりがうまいのかなあ。現実と作中作のSFを行き来する構成なんかもふつうの人がやったら散漫な印象になりそうなところ、しっかりまとめていた。さすがの王家衛。
SFパートはずっと走り続ける列車というモチーフが個人的に好きだった。移動中の楽しさっていうのは別の場所に到着できることにある程度担保されてるのに、それが永遠に続くところが顛倒しているから素敵に感じられるのかなあ。
日本一カッコいい男・木村拓哉も出ていますが、やはり主役のトニー・レオンに一歩譲っていた感がありますね。トニー・レオン、なんかカッコよすぎてずっと顔が発光してなかった? 別れ話をするときの曖昧な微笑みかたがハマり役だった。
はくあ

はくあ