すずき

クラークスのすずきのレビュー・感想・評価

クラークス(1994年製作の映画)
3.8
大学を中退したが、特に目標も無く、コンビニバイトで生計を立てるダンテ。
休日の筈が、店長の代わりにシフトに入る事に。
しかしその日は、朝からおかしな客ばかり現れ、更に恋人と関係が悪化、そして未練が捨てきれない元カノが婚約する。
おまけに隣のレンタルビデオ店で働く、破天荒でサボリ魔の親友、ランダルが度々現れ、その情況を引っ掻き回す!
ダンテのタルくて1番長い日が始まった…

舞台はほとんどコンビニ内の会話劇の、ユル〜い日常系コメディドラマ。
そして無駄に全編モノクロ映像。
某映画雑誌の「タランティーノフォロワー映画で最も成功した」との評価を受けて視聴。

会話劇はタランティーノのようなオシャレなセンスは一切無くて、ひたすら下世話!
ダメな若者たちの等身大なリアルさを感じた。

この映画のキャラクター達は、ちょっとズレた、おかしな奴らばかり出てくる。
その中でちょっとどころか、だいぶイっちゃってるランダル。
だけど、クライマックスではダンテに向けた核心をついた叱咤激励の言葉を投げかける。
そこだけ青春映画のようで、熱い友情にグッときた。