イタリア映画祭にて
面白かった。近い将来の話ながら現在進行形のネタを風刺してて笑えないけど笑いとロマンスを交えて描いていた。あのままいくとスリラーになるよね…と思いながら観ていた。
アルゴリズムを駆使して会社に貢献したはずが自身の首を締め、職を失いギグワークの世界へ。
アナログな自転車でのデリバリーなのに最先端のシステムに管理され、個人情報のみならず趣味嗜好までアルゴリズムで分析把握されている。
こんなデストピアみたいな世界はいずれやってきそうだし、今まさにそこへ向かう気配は出てきてるからコメディだけど笑えない。笑えないけどストーリーが思わぬ方へ向かって面白い。
ドン底の状況に置かれながら悪者にはなりきれない、もがきながらも人間としての生き方を保っていこうとするアルトゥーロに共感。終盤は結構思い切ったことするなぁ？と思ったが、あれも人間としてのアルトゥーロの姿なんだな。
人間がシステムに組み込まれていく時代、便利であることが悪や汚れを併せ持つ状況に対して、なんとか正義と人間らしさを保っていく、そんな話に見えた。
ハリウッドが描く近未来映画の前日譚にすっぽりハマりそうな話だった。
コメント欄にメモあり👇
