いち麦

そして私たちは愚か者のように見過ごしてきたのいち麦のレビュー・感想・評価

5.0
(イタリア映画祭2022) アルゴリズムが人間を遍く管理、労働力がとことん安く値切られる人間疎外の近未来ディストピア。勝者だった筈の者が一気に底辺層へ突き落とされる仕掛け。そんなブラックな社会を作り出したのは他でもない、アプリのタップ1つで快適さや利便性を追求してきた我々自身。タイトル通りの痛烈なメッセージをしたためたSFコメディだった。笑うに笑えないネタの数々を映像でサラリと見せるセンスが素晴らしい。終盤からの展開も如何にもこの社会らしい捻り方で納得。シニカルな着地も好みでツボ。大満足。個人的お気に入り作品。こんな未来社会にしないように、私たちは決して愚か者のように見過ごしてはならない。

※フーバー・インフィニティ♾怖すぎ(笑)

いち麦2022年ベスト 2位
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