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ディアボリックのたにたにのレビュー・感想・評価

ディアボリック(2021年製作の映画)
3.6
【大泥棒、捕まる】2022年66本目

イタリアのコミック原作。
1962年に刊行され、今もなお愛されるキャラクターのようだ。

大泥棒ディアボリックが、ピンクダイヤモンドを盗むために奮闘する話。
その姿は、全身真っ黒タイツに、目元だけ開いたマスク、という典型的泥棒スタイル。

ダークヒーロー感はありつつも、盗むためなら殺しを辞さない極悪非道人。
一人、美しきカントという女性は除いて。

1時間使って、たっぷりとディアボリックとカントの出会いを描き、
その後1時間で恋に落ちた2人は共謀して、警察の目を欺きながら盗みを遂行していきます。

ディアボリックには妻がおり、その妻に地下の隠し倉庫がバレるという、爪の甘さ。
その地下に恐る恐る進んだ妻が見たものは、ディアボリックお得意の変装マスクで、刑事などの顔面マスクが陳列されていた。
轟く妻の悲鳴。顔面マスクがチープな描写でスクリーンに次々と現れる演出は、どこかサムライミ版スパイダーマンを連想させる。

また、銀行を水責めするシーンでは、コミックのコマ割りカットを演出し、ユーモアさも見せた。

ヒロインがめちゃくちゃ美人で映像映えしてますが、作品としては中弛み感が否めない。

ディアボリックと刑事の対峙がもう少し欲しいかなぁ。カントの不意打ちすね攻撃って、、緩い、緩すぎる!!
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