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東京2020オリンピック SIDE:Bのcarcのレビュー・感想・評価

東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)
3.8
この映像を映画として残すことにはとても意味があると思い、素材の強さをひしひしと感じた一方で、残念なところもあったので差し引きこの点数です。

選手の活躍とドラマにフォーカスを当てたSIDE:Aに対し、大会運営のゴタゴタやその中でも大会を支える人々にフォーカスを当てたSIDE:B。森喜朗、開会式演出の問題を始めとした組織委のシーンは裏話的な面白さもあり悪くなかったのですが、時系列やテーマをごちゃまぜにして細切れにする手法がSIDE:A以上に多用され、この内容でそれやる必要があるのか、という疑問は抱きました。後は、男子4×100mリレーのバトンミスをなにかの象徴かのようにSIDE:Bで使うのも敬意がなくて嫌でした。

橋本聖子の役回りや、女子マラソンの開始時間変更など、ドラマ性の強い内容もいくつかあっただけに、もっと良くできたのではないか、と思ってしまう作品でした。
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