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東京2020オリンピック SIDE:BのRT65のレビュー・感想・評価

東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)
2.4
何か中途半端…。
SIDE-Aダッシュか、もしくはSIDE-森?またはSIDE-バッハにすべき(そういう風にネタ化する事自体が向こうの思う壺だって)。
裏側のドタバタを描くと言いながら、南スーダン選手団や被災地出身の選手達に時間を割いてあったりと、Aに入り切れなかった分を入れて間に裏方のテンヤワンヤ(それも、色々色々色々あったトラブルやなんやかやよりも、本当に現場で動いている人たちの四苦八苦を追い掛ける部分が多い)正直、看板に偽り有りである。…何を作っても勝手に裏を読まれるだろうから要素を並べるだけにしたのかな?

映画の頭に
「大きくなったら何に成りたい?」
「大きくなったらゴジラオリンピックに成りたい。おっきなオリンピック。」
という親子の会話が有るのだが、嘘くせぇなぁそんな事言うかいな?と思っていたら実はこれ100年後の親子の会話(何じゃそりゃ)だったという事が最後に分かる。

でもこれって凄い悪手だよね。
こんなの入れてるから、劇中挟まれる市井の人々のインタビューが(NHKの事も有ったし)ヤラセとしか思えなくなって来る。実際、正直嘘臭いのも有った。

事程左様に、作為的・演出的な部分が多いのに(Aでは全く聞こえなかったインタビューする河瀬自身の声も入っていたり)、主張や個性が余り感じられない作品だった気がするなぁ…。

正直『SIDE-A』の方がまだ面白かった。
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