星マックス

東京2020オリンピック SIDE:Bの星マックスのレビュー・感想・評価

東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)
5.0
AもBも見たのでどっち派って話ができるんですが、自分はBの方が好きっすなあ
少ない人数にがっちりフォーカスしたインタビューが多いAより色んな関係者の様々な場面での咄嗟の発言とたまに後から本音のインタビューとかをバンバン見せてくるかんじがドキュメンタリーぽくて個人的に好きなのと、アスリートじゃないのでAの「人生の大舞台」ってかんじにそこまで共感できなくて、Bの裏側の、特にかなりやばい状況や差し迫った期限にうわーってなりながらも粘る会議室の人達の「好きでやってるスポーツとはいえ事務部分とか仕事めんどくせー」みたいなところが見ててぐっとくるかんじがします。

今大会の状況が特殊すぎてかなりドラマチックになってると思うんですが、あの失言がなかったとしたら、あそこまで開催が叩かれていなかったとしたら、どんな軸で進んだのだろうかと気になります。(そもそもサイドBがなかった?)
失言のあたりとかはかなり序盤からバッチリ振りが効いてて、でもわりと客観的というか、ニュースだけ見てたら思わないようなところまで感情を広げてくれるのでそういう意味で見れてよかったと思います。
バッハ会長と抗議デモの人のとことか、小池さんの会議での質問とか、森さん失言後の記者会見とか、野村萬斎さんと電通の人の若干合わなくて気まずそうな会見とか、ピリッとするリアルなところをカットせずちゃんと入れてくれててありがたい。

自分だったら延期決まってどうするよみたいな事務局の会議絶対参加したくないと思うんですが、その状況でも顔が死んでいないでちゃんと話しましょうってなっているところに希望を感じるというか、ああいう気持ちで仕事したいもんだねと思って働きマンな映画でした。

全然関係ないですが小池百合子英語喋ってたと思うんですがめっちゃ上手くないですか?あとバッハ会長の英語力決してネイティブレベルじゃないと思うんですが、何の支障もなく仕事してあれだけの地位にいるし英語スラスラできなきゃ世界で仕事できないってのは全然そんなことないんだなって思いました。知らんけど。

開会式の夜の外のあのムワッと暑そうなかんじがニッポンの夏ってかんじでいいっすよねー