cookie

母へ捧げる僕たちのアリアのcookieのネタバレレビュー・内容・結末

母へ捧げる僕たちのアリア(2021年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

少年とアリアという意外な組み合わせが気になっていた作品。

フランスの団地で暮らす移民4兄弟は、昏睡状態の母親を自宅で看ることで一致団結。医療費がかさんで生活苦に喘いでおり争うこともあるが、四者四様の個性で逞しく生きている💫
(イタリア系らしい次男のキャラがなかなか良いw)

パヴァロッティやマリア・カラスの、力がみなぎるような歌声🎶
誰かのために歌うよう先生に教えられてやってみた時と、実際の舞台を観た時のヌールの表情が、みるみる輝いていったのが印象的✨

とても現実的に描いている。
●イケナイ仕事の方が稼ぎがいい💶
ヌールも兄たちの仕事を知っている。
●ヌールがオペラを聴かせるのを日課にしていることで奇跡を期待してしまうけれど、とてもあっけない。現実はそうなるよね...と我に返る瞬間😓
(長男が言っていた母の表情は、兄弟を安心させるための優しさに思えた。)
●先生が音楽の道筋をつけて明るい未来が想像できるラストにしがちだが、そうではない。

ああいう生活でもピアノがあり音楽を聴く環境にあるのは、母親の影響が大きいからだろう🎹
その辺を、言葉だけでなく観てみたかった。

そこに留まる理由がなくなり、羽ばたく時機だと考えているヌールはまだ14歳。教育は大事だし、私から見たらまだまだ心配😞
歌う喜びが彼を良い方向へ導きますように...🙏
cookie

cookie