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天国の門〈完全版〉ののんchanのレビュー・感想・評価

天国の門〈完全版〉(1980年製作の映画)
4.0
『ディア・ハンター』のマイケル・チミノ監督による大作大河ドラマ❗️
観ようと思ったキッカケは可愛いだろうイザベル・ユペール😍を拝もうとレンタルしたけど、149分版のつもりが、届いたのはこちらの219分(3時間40分)だった😮
土曜の午後、腰を据えての鑑賞タイムになりました💦

確かに大掛かりで全てにおいてスケールが違って驚きがあった。
インターミッション入っての延々と続く壮大な物語。チミノ監督の意欲作だったが、予算を大幅に超える巨額な製作費(約80億円)となり、撮影されたフィルム🎞️が約46万mって😮思い入れは解るが、ある程度に纏められないと観る者には厳しくなる。
興行的には大コケした問題作なんだそうですが、そんなに言われているほど悪くないし、実話ベースなので、130年ほど昔を想像しながら歴史の勉強になり、長さをさほどに感じなく集中して観れて面白かったです。


1890年代のワイオミング州が舞台。ロシア・東欧系移民の悲劇のドラマだが、主人公ジム(クリス・クリストファーソン)がハーバード大の卒業式🎓から始まり、20年後に保安官をしている時代に移って急変を見せる。一言で言うとジムの一代記と言えると思う。
そこに、美しいアメリカ西部の風景や戦闘シーンには当然CGなしなのでとにかく壮大なんです。
そして2人の男と1人の女の三角関係の人間模様をじっくり堪能するドラマでもありました。

ただ、長いのに説明が足りない部分もあり理解不能な箇所があったのは否めない。もの凄い数のエキストラ、セットを使い、本物の列車、馬車、馬を使用しているのに、案外、三角関係が話の軸なので活かされていなくて勿体ない感じがなきにしもあらず。

しかしそこは俳優陣が豪華なので、その存在感、演技力を堪能し、俳優の表情をよく捉えていて、映画の持つ総力が曖昧な部分を帳消しにしてしまうかのようだった。

ジムと1人の女を取り合う雇われガンマン、ネイト役にクリストファー・ウォーケン。チミノ監督には欠かせませんね。歯を見せて笑う表情は珍しいかも。

そして唯一無二の存在感、2人の男から愛される娼婦のエマを演じる、当時26歳のイザベル・ユペールのなんとまぁ美しい(大胆に全裸シーンあり)なんと素晴らしい演技か👏本当に20代から変わらない実力者なんですね。なんとスンナリと乗馬🏇もウマい😲

ジムの大学の同級生にジョン・ハート。学生時代から飲んだくれ。

ジムの協力者、ジェフ・ブリッジス。若くてイケメン。

ネイトの弟分にミッキー・ローク。こちらもイケメン。

エキストラ(クレジットなし)でウィレム・デフォーが出演しているらしいけど分からなかった💦


大赤字で製作会社経営破綻の大問題作でアメリカでは不人気だったらしいけど、それ程に悪くないし、日本では評価されてる様子。機会があればお勧めです⭐️
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