megさん

警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件のmegさんのレビュー・感想・評価

3.8
ドキュメンタリー映画をあまり観たことがないので比較はできないが、捜査一課山代班を中心とした刑事たちの真実が中立で批判めくことなくバランスもよく扱ってある良い作品だと感心している。

ようやく辿り着いた真実があるのに無罪とか、日本の司法は何なんだと愕然とした。そのくらい作品にはのめりこめた。

捜査担当班単位の仕事の割り振りや内部関係、マスコミを操るイギリス的手法、少し当時の女性警察官への差別、もちろん犯人憎しなのだけれど、それだけでない苦悩がよく分かる。

時々こんなサイコパスとか己の欲のためならと常軌を逸した人間が出てくる。これって低い確率でもゼロにはならなくて、どうしても犠牲になる人が出てくるんだろうな。犯罪加害者と被害者、そういうことばかりと対峙する警察には本当に頭が下がるし感謝しないとなと思う。辛いと思うよ、狂っちゃいそうだよ、人間不信になるし、まともって何?ってなると思う。
批判ばかりするのは止めたいなとつくづく思う。
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