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カーム・ビヨンド 漂流者のヒムロのレビュー・感想・評価

カーム・ビヨンド 漂流者(2020年製作の映画)
2.3
史上最大の天災によって巨大な津波に飲み込まれ、大部分が海に沈んだ世界。
香港の浸水したビルに住む女性、アシャは時折やってくるギャング達の略奪船に怯え隠れ住んでいた。
そんなある日、ビルに少女が漂流してくる。
イカダを作ろうと希望を諦めない少女ヘイヘイにアシャも次第に心を動かされていく…。


マルチエンドの短編ゲームとして良さげな設定に惹かれて鑑賞。

前半はこれでもかというほどアシャの生活を描く。
のんびり一人生活を楽しんでいるアイアムレジェンドとは違い、ビルの中で静かに暮らしているので絵面的にはちょっと地味でタルい。
アシャを演じるカラ・ワンさんの一人芝居は良いのだが、フリなのは分かっていてももう少し何か欲しかった。

寝るたびに過去回想が入る演出もゲームっぽくて映画にしては新鮮。
ヘイヘイとの関係が進行していくのと並行して、アシャの過去が明らかになるのがいいバランスで面白い。

まぁラストはあらすじ読んだ時点で想像がつきそうな展開だったのだが、その想像を出なくてつまらなかった。
ベタが嫌いとは思わないが、それにしては設定も道中もちょっとダークめ。
てっきりジョン・ウィックよろしく略奪者を殺しまくったアシャに怯えてヘイヘイが逃げ出したりするのかと思ったがそんなことはなかった。

ともかくラストが残念だった。
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