ゲイの水球チームが東京に向かうはずのロードムービー。
シリアスでコミカル。
水球チームのお話だけど水球シーンは無し。
東京を目指すもあるきっかけから災難に見舞われる。
本作は戦争前のウクライナで撮影されています。
どこの国と特定されず、でもロシア語が出てくるのでその言語の国と想像させる。
ロシア連邦はゲイを認めていない国がとても多いそうです。
明るくポップな冒頭から過酷な脱出劇。
矯正とされるビデオを使ったやり方は非道で人権を全く無視。
間違っていないという思い込みの恐ろしさ。
理解していない事がこんなに野蛮だなんて。
生物学的にある一定数に起こる個性を一切許さない無知。
重い内容が根底ですがコミカルなセリフと抜群の演技力で前編通して明るい雰囲気が多め。
笑えるシーンも沢山あり完成度の高い作品です。
~~~~~~上映後~~~~~
三原勇希さん(ラジオDJ)
同士でもありながら違う、複雑で繊細な作品。
前作を観る前でも面白い。
知らない事だらけだった。
全部赤裸々だから愛せる。
よしはらまさみちさん(映画ライター)
水球は寒いからやらなくていいんです(笑)
監督は実際に水球チームに属している。
観る方が得るものを作りたいと思って制作した作品。
架空の国として使われているところがトップガンマーヴェリックっぽい。
ロシア連邦の国はLIBTQの弾圧が酷い国が多い。
この作品の中では人権は無視してはいけない、しかし認めない。
「ゲイ」という言葉は元々「明るい」と言う意味を持っている。
勉強になるアフタートークでした。
10月28日公開です。