カホ

ホワイト・ホット アバクロンビー&フィッチの盛衰のカホのレビュー・感想・評価

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モール文化が正義。確かにそうだった。
ニューヨークに引っ越した2004年、当時小学2年生、周りのみんなに早く溶け込みたくて、何も考えずに周りのみんなが着てた洋服を親にとにかくねだった。それが当時はちゃめちゃに勢いがあったアバクロ。
土日どこに行きたい?と聞かれたら「ショッピングモール!」と必ず返すわたし。今はSNSがあるけど、当時はモールがトレンドの最先端だったな。
マジで何もかもアバクロで揃えてた。インナーも下着もTシャツもレギンスもダウンも。笑
(ついでにLimited Tooでピチピチのレギンスを買い、clair'sでゴテゴテのアクセを買い、crocsで追加のパーツを買い、build a bearで作ったぬいぐるみに着せる小物や服も買ってもらってましたな)

当時はモールにいる買い物客のショッピングバッグが広告塔。わたしもあの、マッチョがプリントされた買い物袋を持って、ああこの街に溶け込めている気がする、と思っていた。まさか自分がはちゃめちゃに差別の対象だったなんて当時は知る由もなく。
白人至上主義への憧れを抱いていたかもしれない。けどたぶん、どちらかというと周りのみんなと友達になりたくて早く溶け込みたくて、同じものを身につけたいと思っていたのだけど。
それにしても香水臭かったなーー
1着のシャツに20プッシュくらい香水かけてる店員さんいたもんなぁ

ドキュメンタリー見てる間ずっと脳裏で粗品さんの「ルッキズムゥ〜」という声がチラついてました

まあ、アリかナシかでいうと企業の尖った方針としてはアリなんだろう。ビジネスとして成立はしてしまうから。単純にそれが支持されない時代になったんだ。ヴィクシーも同じようなもんだわな。素晴らしい世の中の流れだとおもう。

さてクローゼットにアバクロのキャミソールがあるけどどうしよこれ
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