GOODNIGHT

長ぐつをはいたネコと9つの命のGOODNIGHTのレビュー・感想・評価

4.0
王道でございます。

・カメラワーク
 特筆すべきは、アクションシーンだろう。某仮面ライダーは見習うべきだ。
まず、主人公側からのショットから一気に寄って引く!そして敵側に回り込み、表情から武器に寄る!目まぐるしく画面が移り変わるが見せたいものからはピントをズラさないから何がどうなっているかリアルタイムで理解できる。
 これがなかなかすごいことだ。迫力満点でカッコいい。
・個性的
シュレックの流れを汲むプスの物語。この人間と動物の境がないのに違和感がない世界観がとても好きだ。
・ライン
映画を面白くする、詰め込みたいなら複数のラインを同時進行させるのがいい。
今回は、プス一行とクマ家族、そしてパイ屋の3本とプスと死神の4本である。
それぞれの行動が微妙に影響し合って、クライマックスで線が点になり一気に盛り上がるわけ。これが王道だと思う。
 思うに、主人公一行が一本のストーリーラインを進む道中でポイントで敵を倒しながらクライマックスに向かう映画は、起伏がなく淡々としていてクライマックスが盛り上がらない。それはクライマックスのまでの道中と同じ展開で、進む→敵出現→倒す→進むの繰り返しだから。
そうじゃなくて、この映画のように別々の線が中心に向かって伸びていく。別々の時間、場所からクライマックスへ集中していく。このストーリーが面白さだと感じた。
GOODNIGHT

GOODNIGHT