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デストイレのTSのレビュー・感想・評価

デストイレ(2018年製作の映画)
1.0
【家で撮れる映画】0点
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監督:エヴァン・ジェイコブズ
製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー
収録時間:54分
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 一周回って最早面白かったですよ。こんなにくだらない映画が世の中に存在するということを知れる良い機会です。今まで確かに色んなダメダメ映画を見てきましたが、こいつはその中でも王者クラス。しかし、もうくだらなすぎて爆笑してしまうレベル。結局のところ、ネタ映画として紹介できるので謎の満足度があります。空気を読んでか、50分くらいしかないのでお手頃。憎めない映画です。

 一言で言うと、トイレからうめき声が聞こえるから住人の男がずっと悩まされるという話。冒頭、用を足してる男がいきなり、トイレから出てきたサバイバルナイフで切られてもがくというシーンから始まり、その後、次の住人と思える男がひたすらトイレからの謎のうめき声に悩まされます。このうめき声が怖くもなんともなく最早鬱陶しいレベル。病んでしまった男はトイレの配管工を呼んだりと頑張るのですがその怪奇現象は止まらず。銃をもってきてトイレに向けて鬼気迫りますが、何の反応もなく。意外にこのシーンが今作のハイライト。自分は一体何を見させられているのだろうと強く思ってしまう名シーンです。そしてどうしようもないから、挙げ句の果てには悪魔祓い師を呼んで、悪魔祓い師とトイレが戦うと言う呆然となるシーンに映り変わっていきます。

 よくもまあこんなふざけた映画にgoサインが出たものです。こんなもの自分の家でも撮れる。なんなら今から玩具の銃とビデオカメラを持ってきて、トイレで一人芝居をしておけば成立するくらいの映画でして、映画制作の無限の可能性を知れた貴重な一作。多かれ少なかれこんな作品でお金が動くわけですから映画界の未来もある意味明るいです。で、予算が最早ゼロだったのか、CGも陳腐の極みでありまして、特に悪魔祓い師とトイレとの戦いとそのCGには爆笑必至。というかそのシーンの火が出ている箇所、画面の一番前でライターの火を見せてるだけじゃないか?と思えてしまうくらいです。

 所々、屁をしてるかのような下品な効果音が流れまくり、恐ろしいことに悪魔祓い師がトイレと必死に戦ってる最中で3時間などの大作に用いられる「intermission」が出てくるのでもう驚いてひっくり返ってしまうくらい。その時に聞こえる効果音もひたすら屁なのか下痢の音なのか、もう本当にどうしようもない。

 無茶苦茶。ああ、清々しいほどに無茶苦茶。驚くことにこんな作品でも続編があるそうで、見てみたいと思ってしまった以上、制作者の策略にはまっていると言えましょう。ジャンルはホラーだって。はあ?ずっと笑ってましたが笑
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