ひろゆき

マルセル 靴をはいた小さな貝のひろゆきのレビュー・感想・評価

2.5
銀幕短評(#708)

「マルセル くつをはいた貝」
2021年、アメリカ。1時間30分。

総合評価 50点。

もっとも強い種(しゅ)が生き残るのではなく、もっともかしこい種が生き残るのでもない。次代に生き残るのは、環境に もっとも適応して変化する種である。

進化論で有名なダーウィンは、むかしこういう主旨のことをいったそうです。彼の その論文「種の起源」を高校時代に注意深く読んだときには、そういういい回しには気づかなかったのですが。

ひとであろうと マルセルのような 爪のさきほどの小人(こびと)であろうと、このことは成り立つと思います。体格や体力が劣ろうとも 頭脳明晰ではなくても、いまある境遇に満足し、ひとびとのこころに思いをはせ、殺生(せっしょう)や浪費をしりぞけ、こころ穏やかに ゆとりを感じて いまを生きる。そういう種(しゅ)が長続きする。尊大な種、傲慢(ごうまん)な種は、ときの流れとともに淘汰されるにちがいない。ひとことでいうと エコですね。ムダに大きなエンジンを積んでもいけないし、急加速や急ブレーキも車体の足腰をいためてしまう。自然にしたがう 自然をいたわる方向を、わたしたちも目指さないといけませんね。

おばあちゃんは、かれを “マルチェッロ” と呼びます。イタリア名呼びで かわいいなあ。
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