rage30

マルセル 靴をはいた小さな貝のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

人間の家に住む、喋る貝の生活を追ったモキュメンタリー作品。

主人公は小さな貝に一つ目と両足が付いた、少年マルセル。
「可愛い」という声もありますが、個人的にはあまり可愛いとは思えなかったかな…。
子供らしい声や性格はともかく、ビジュアルは好みではありませんでした。

実写映像にアニメーションを合成する手法もTVゲーム等ではよくあるし、ミニマルな視点から家の中を冒険するコンセプトもありがちで、特に新鮮味は感じられず…。
てっきり、CGのキャラクターなのかと思いきや、ストップモーションを使っている事には驚かされましたが、ここまで小さいキャラだと、別にCGでもストップモーションでも大差ない様にも思います。

物語的には、マルセルの家族探しが描かれるわけですが、動画がバズったりする前半は楽しいものの、祖母との別れが描かれる中盤以降は重たい展開に…。
祖母が怪我をキッカケに老衰していくところはリアルだし、マルセルの為に気丈に振る舞う姿も泣かせるものがありました。

これはこれで良いんですけど、この話があまりに良過ぎるが故に、映画全体のトーンが湿っぽくなってしまった事は好みの分かれるところかなと。
個人的には、もっと明るい内容を期待していたんですけどね。

全体的に自分の好みとは違う部分が多く、端的に言って、自分とは合わない作品だったのでしょう。
逆に言えば、小さな生き物が好きだったり、泣ける映画を求めてる人には刺さる作品なのかもしれません。
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