Byleth

劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)のBylethのレビュー・感想・評価

4.1
1985年から1991年まで週刊少年ジャンプで連載されていた北条司原作の漫画のリブートアニメ映画第2作目。前作『新宿プライベート・アイズ』同様、舞台設定は現代となっているため、マッチングアプリや動画投稿や3D広告といった現代ではよく見かけるものが追加されるといったアップデートは行われつつも、冴羽獠や槇村香などのキャラクター設定は原作に忠実であろうとしている努力は見られた。
なお、今回は最終章(ファイナルチャプター)の始まりであり、シティーハンターのクライマックスを描くという点では、海原神がアニメ版に初登場した点が最重要であり、製作陣の意図が分かるので、まだ本格的にストーリーに関わらなくとも最終章である事を強調したという点で評価したい。
最終章の始まりに相当する本作は壮絶なラストを迎えており、『過去に終止符を討つ戦い』を強調し、『生き延びている限り過去は追いかけてきて、決して逃れられない』というテーマを表現出来ていたと思う。
それから、前作から入った比較的新しい新規層ではあるものの、『Get Wild』を劇場で聞けるのもあと僅かという事実に寂しさを感じるというのは何故だろうか。
Byleth

Byleth