このレビューはネタバレを含みます
公式サイトにて「最終章〈ファイナルチャプター〉へ!」と謳われているように、映画内容は最後の闘いに向けた序章といった位置付け。作品の総決算としては前作『新宿プライベート・アイズ』がかなり満足度の高い作品だっただけに今回はどうかな…と少し不安に感じたが、それも全くの杞憂に終わった。原作に登場する重要なキーアイテム「天使の涙(エンジェルダスト)」と海原神を迎え、押さえるべきポイントをわきまえたシナリオは上々の出来栄えだ。依頼人を手にかけるシビアな展開も後に続くであろう完結編へ向けた強い決意の表れのようにも思える。安定感のある日常描写と骨太でハードなアクションパート、期待通りに楽しませてもらった。
一点だけカメオ出演しているルパンと次元の登場と台詞に「?」となったが、これはまだ私の観ていない『ルパン三世VSキャッツ・アイ』の流れを汲んだものだろうか。