ハル

劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)のハルのレビュー・感想・評価

3.5
北条司先生といえば『シティ・ハンター』と『キャッツ・アイ』
二大作品のキャラクター勢揃いで掴みはOKにしてからの開幕。
今回の敵は人間を最強の戦闘兵器に変えてしまう薬、ADMを巡っての争奪戦。

まず、結論から述べると、ストーリーとしての面白みはいまいち。
新キャラクターのアンジー、クセ強めな敵キャラのエスパーダなどは魅力的だけど、話が大ざっぱ。
本編に無理やり付け足したようなお笑い芸人枠だったり、不要に思えるシーンがいくつも出てきて、締まりが無い。
観客はシティ・ハンターを見にきているわけで、「銭形のとっつぁーん」のコンビはいらないんだよ…
ま、そこらへんを全てひっくるめてもシティ・ハンター冴羽リョウが本気で戦う姿を見れたのは嬉しくて胸熱だから、少なからず満足しちゃってる部分もある。

何より、最後に流れてくるあの曲が最強過ぎるんだ。
「アスファルト タイヤを切りつけながら
暗闇走り抜ける♫」この歌い出しが聞こえた瞬間、身体にイナヅマが走る。
そう、ご存知TM NETWORKの神曲『Get Wild』
正直、これを聴くために劇場鑑賞を決めたと行っても過言ではない。
ノリきれない部分も「これで締めてくれるなら許す!!」とマインドコントロールされてしまった。
ただ…北条司作品を知らないとチンプンカンプンになってしまう描写が数多くあり、完成度的にも疑問符がついてしまうので、コアなファン以外は厳しいかもしれません。
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