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レイモンド&レイのpenのネタバレレビュー・内容・結末

レイモンド&レイ(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

父親が兄弟にした数々の行為は最低だし憎むのは当然で、そんな父親の死体が納められた棺に対して一方が銃、もう一方がトランペットの演奏を向ける対照的な行為が怒りや哀しみといった複雑な想いを表現していて印象深い。

主人公の二人が語る父親と生前面識があった人々が語る父親は随分かけ離れている。そういう二面性な部分や、相反する2つの感情、他にも登場する兄弟と、様々な場面で「2」を意識させられる1作だった。

ユアン・マクレガーとイーサン・ホークの良さが出ていると思うのだが、全体的にはイーサン・ホークが中心的な人物だった気がする。ただ、個人的にどうか? と思う展開に進むのがユアン・マクレガーのパートだったので、そういう風に感じてしまうのかも。両者の最後に、これからも父親の影を背負って生きていくのかなと考えてしまう。もしくは、レイは吹っ切れて生きていくのだろうか。

『ブルーに生まれついて』の為にイーサン・ホークが6ヶ月間トランペットのトレーニングを受けたらしいが、その腕を本作でも披露するとは思わなかった。
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