このレビューはネタバレを含みます
レイが「(父とのいい思い出が)少しはある。なきゃいいのに。」って言ったところ、共感し過ぎて辛かった。
いつかのゴジラで「傷を癒すには傷をつけた相手と和睦するんだ」って台詞があったのを思い出した。
レイモンドはまさしく、赦そうとすることで傷を癒そうとしていて、
反対にレイは自分を守る為に赦せないでいるんだろうなと。
いくら晩年の父が、誰かにとって素晴らしい人であったとしても、
自分たちにとっては、心が育つ時に、愛じゃなく傷を与えた人なんだから、生きていようが死んでいようが、心の中では永遠に蟠りとなって残っていく。だからいっそ赦さないほうが、その蟠りを受け止められる。良くも悪くも、その蟠りが今日までの自分を作ってきたから。
とか何とか、途中に色々と考え込んでしまって、
埋葬後のシーンはぼーっとしてあまり観れなかった。