「自分の親の通夜で 受付係に手を出すな」
父の他界を機に久しぶりに再会した兄弟。二人にとっては決していい父親とは言えなかった。そんな父親が「自分の墓穴を機械を使わずに掘れ」という遺言を遺していた。
ユアン・マクレガーとイーサン・ホークの共演で贈るドラマ。
作りはコミカルだが、ウーム、これは笑っていい物語なのか? 一応人の死がテーマだから、どうにも不謹慎な気がするのだが。
ただ、ある人物（誰かを記すとネタバレになってしまう）が、埋葬する前に顔を見たいというので、仕方なく棺を開けたらとんでもないことになってたシーンは声出して笑ってしまった。あれは不意打ち。
死んでから知る父親の素顔と本音、そしてワラワラ出てくる意外な事実。これらを受け入れて、二人（特にレイモンド）はこれからどう生きていくのかな……と考えさせられるラストだった。
とりあえず、この兄弟に幸あれ。
