takeratta

犬も食わねどチャーリーは笑うのtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2022年作品
ブラックコメディ


タイトルを拝見して、犬も食わない夫婦喧嘩、という諺(ことわざ)思い出しつつ、
では、チャーリーは笑うで、
え?! チャーリーブラウン?かな??!
と、興味本位で鑑賞。

主演が香取慎吾さんだった。

ストーリーは筋トレ好きの旦那さんが、ホームセンターの副店長と奮闘しつつ、

そこに現れた女性のお客さまへ、懇切丁寧に、少しマニアックに商品の説明を話す、真面目さに
心開いた、女のお客が、
7年後同棲し夫婦になっているところから
スタートする。

妻は、結婚後、コールセンターにて受電業務をする、オペレータ、テレマさんとして
真面目に働く職業夫人で共働きである。
子はまだいない。
DINKS(Double income No kids)。

大人なカレカノやご夫婦ならあり得る、
マンネリズムからだろうか?
夜の営みの方も、レスとなり

かたや、部下のバイトくんも、
挙式を上げ、所帯もちになる、披露宴の
職場の同僚として、上司として
スピーチを頼まれる話として進む。

新郎がマリッジブルーなのが、鍵。

レスで、イガイガした間柄になってる
妻は、旦那DeathNoteに匿名書込みをして
憂さを晴らしてるのが、
ストーリーの主軸。

書き込んでる女性たちが
妻であったり、職場の女性で
実在するから、話がドラマラスになってます。


彼、主演のホームセンターの副店長の彼には

かなり昔、書くと私も歳バレしますが、笑
朝の都営地下鉄日比谷線の六本木駅の一つ先、
神谷町の地下鉄の駅のプラットフォームにて見かけたことがありました。
(多分テッペン越えの、朝イチ収録でテレ東だろうね〜。

中居くんが、話すの上手いなってのは、初期から。

木村くんが、自分の育った千葉の
隣駅の街の高校出身で、
地元で超有名もあったので、記憶違いはないと思う。)

私はバブル期の後の、弾け初め頃、私はまだガキで、六本木で、今夜も元気に酒893してた頃(恥)

終電逃して、マイカーを持ってない貧乏学生は、夜通し飲み明かして、始発電車で帰宅する。

そんな始発電車に、透き通るような美少年が
ふわりと降り立った、神谷町駅

今から思えば、彼こそ、
バラバラになった国民的アイドルグループで
最年少だった、主役の方の若い頃。

まだ、私がこの業界縦社会に染まる前の、ど素人の頃の自分を思い出し、

演者さまとして、ご立派になられたことを、とても感激して楽しめました。


ブラックコメディながら、演技派なシリアスな演技を初めて観ました。

しっかしwebビジネスは、その匿名性ゆえの、
カオスと化しているのは言うまでもなく、

その誹謗中傷や炎上を受けて、
人生変わる方も居れば、
悲しい事に、この世からさられてしまわれる方も居る。

そんな匿名だから何書いてもいい的な、現代の
痰壺
(たんつぼ。男性の公衆便所に昔あった、痰を吐き出し溜める壺。
今は小便器に吐くおっさんも、いるようだが、清掃する時、
痰に血液混ざってると、感染リスク高いので、不潔だけど、分けてた意味はあったもの。
自宅で痰壺を置く人は居ない。
その程度なものだけど、世の中に必要な吐け口だったりする。)

みたいな、吐き出して、スッキリは時代の闇を、書き殴ってスッキリ出来るなら、有っても良いのかもしれない。好まないけれど。


生産性やcreativityが有るのか?!は謎だけど、
それで盛り上がれる層で、ご商売になさる方が居たというストーリー

カレカノや夫婦に正解なんて無い。

むしろ、恋愛の達人とかいたら、怖いしキモい。


不器用ながら、相手のダメな部分も受け入れて、
怒りが爆発しないよう、
溜め込みすぎないよう、
痰壺より、ガス抜きをしないと

良い関係性、それは、民法上の夫婦内の、
両性の配偶子
(はいぐうし。ぼかして書くけど、めしべとおしべ。交配して子が産まれる)
の、二人だけの世界なので、二人が納得出来ればオールOK。愛し合えるのなら尚OK.


ただ、世間体とか、モラハラとか、本音が言えない女性も男性も増えたせいか、

はたまたIT技術の進化です
会えなくても、会わなくても、LINEのチャットで済むとか

電話だる〜いという方も多い中で

情報量を絞る人も増えているのは事実で、

情報過多の時代に、軽やかに生きる人も多い。
若い方に限らず、人それぞれ。

高齢者向けの特養ホームに入所してる方でも、
必要以外の個人情報や
お相手のプライベートの、
引いてはいけない「引き出し」を絶対に引かない紳士は実在する。


私なら多分、耐えずにぶーたれるし、
鬱陶しい程、好きな相手は甘やかしてしまうのが、
ダメなところで、

サヨナラになった後、やっぱり他じゃダメでやり直したいの!と、未練たらたらで帰ってきてしまう頃に、
軽やかに、次をスタートしてしまっていて

結果的に、どなたも幸せに出来てないダメ男だと深く反省する日々。


現実逃避はしないけれど、二人で共通の好みや、
決め事があったり、

お昼間に書きづらいけど、
ベッドの中の相性は、アキラ100%並に、
相性バッチリ過ぎって、アッチの方All 🆗 Alrightならば、それはそれで素晴らしい事、幸福な事だと思う。

素っ裸の一糸纏わぬ姿を、好いてくれて褒めてくれる人って、
世界中探しても、愛し合えるパートナーしか居ないものね!
^ - ^)o

原点回帰という意味では、
初心貫徹な訳で、ビチっと筋の通ったストーリーは
生きづらい、稼ぎづらい現代で、少子化にストップを掛けようとする、

新しい社会変革や

既存の子育て支援のワークフレームを
確実に取りこぼさず、投票で政治参加し、

有るべき未来を、ちびっ子世代のいきてゆく、より良い環境を作ってバトンタッチし、
渡して委ねてゆかないとならない
現実社会へのアンチテーゼでもあるように感じた。


コールセンター商売は、自分にも経験年数が割も長くあり、
私も最初は、受話から勤めたりで、思わずそのシーンに感情移入する部分はあったが、

統括や、0ベースからビル選定や、センター設計など、そこまで手掛けて、ビジネスを切り出し、

利益上げて来い!と言われる立場になると

あそこまで、セキュリティ甘い職域は、
自分はつくらないなぁとかね。もう職業病目線で、見てしまった。


二人でいる事が、日々奇跡であることを理解し
パートナーを大切に愛おしく思うこと。

そして、相手を愛している事を、照れくさいけどキチンと言葉にして、毎日伝える事の大切さ、

コミュニケーションを先送りしない、
LINEとか使わんで、言葉で目を見て、
(ま、見なくても背中越しでも)
伝える日々の積み重ねや

相手の辛さを
半分こしてあげる事の大切さ。

これは、大変だけど大切なこと。
そこに気付かせてくれる、良作。


女性の細やかな心理に、
鈍臭い世の中の、私も含めた殆どの男どもは、理解が追いつけてない。

かたや、相談を受ける側で話を、犬も食わないぞと覚悟して聴くと、

セック◯レスで13年とか、
相手側(夫側)から、話しかけられないとか。
現実は実にシビアだよね。

その13年間に、子供は13歳成長してて、

手を出さない代わりに、若い女に手を出してて
浮気で、事を致して、スッキリしてるから

本妻の強みは別れないで、慰謝料取る事になり

何だかそれって、旦那生きてるけど
奥さんになった、元カノは生殺しだし、
まるで後妻業な様相。

女として見られなくなった夫に対して、

他の人の彼女になったよ〜なんて、
流行り歌のような
その不憫な元カノが、可哀想に思えてしまう。

私はクソ真面目なので、またチキン野郎だし
高校時代はお付き合い真面目にしてても、
好きだよは相当数言ってても、

父子家庭育ちで、身近な家族に女性が
まるで居なくて、母親とか、兄弟に姉とか居れば
多少は学べる世界が、
私には残念ながら、無かった。


急にキレたり気まぐれな
当時の彼女さんの心理がわからんかった。泣

PMSとかも中学の視聴覚室でみたレベルしかなかったし、
何よりまだ、チェリ魔法🍒🧙‍♂️だ

高校生で、生徒が運営する
本部会の役員するクソ真面目だから。


アッチの欲は有っても、
大切な我が姫君を、男の欲望の
吐け口に、痰壺にはどうしても大切で
出来んかった。
お互い、若かったし、青かったね。
高2だものね。

不純(かどうかは謎だが)異性交友は、生徒手帳に書いてあって、ダメな共学高だった。


とは言え、ラブなホが付くところ🏩に
行きかけ、事の未遂に終わる、
屑な二人でもあった。

大人になった後から、
もっとグッと迫って欲しかった!

とか、おっさんおばさんになってから

同窓会で酔った勢いで、
酒の肴に話さないで〜!ってね。

若き悩めるグレーテルの、輝かしき、青春の宝物なのにね。

バツつきになって明かされる残酷さと

自分で話しちゃう、ワガママちゃんは
全然成長してない、元カノに

逆にホッとしてたりして。

人間は実に傲慢で、また、自分中心に
生きてるものだ。

人は人を裁けないし、
人を試してはならない。by 聖書「The Bible」
な訳で

酒の肴に、話されてバラされて
恥かいても、

人間は生まれながらにして
罪深い、原罪を抱えてると赦しちゃう、
私がチキンなだけで。互いに、責めようがない。

人妻に手を出す程、野蛮でもないし、そこまで飢えてもいない。


映画より酷い世界を知っては居て、
離婚を勧めざるを得ないことも。大人になるって大変。

好き愛してるだけじゃ、
産まれてきた子供二、三人を、
私大の名門学部に、大学院に卒業、学位取得まで
はたらきつづけなければならないわけで、生活は出来ない。

母胎の尊さと大切さ
(だって望んでも男子は妊娠できない身体だから)
を最優先に
きっと尻に敷かれる、かかあ天下の方が良かったりするのかな?!なんて思ったりもした。


職場が内勤事務だと、
お客さまと結婚するとか絶対に無いので、羨ましくみえた。

結婚したい方は、
事務内勤だと、3m結婚とか、5m結婚とか。苦笑

職場内結婚も、コンプラうるさいので
最近はリモワで、出会いのチャンスがないのかもしれないが

職場の特性と仕事内容知ってくれてるので
この月のこの日あたりは繁忙期とか
浮気のしようも無く、

身近に結婚相手が、仕事仲間で
座ってる距離でカレカノになることが昔は多かったようだ。

良いような、悪いような。


ストーリー内に掲げられた、
システムに、ワークフレームにハマることがゴールと勘違いすると

このチャーリーだけは、
笑ってるのか、キョトンとしてるだけなのか、

皮肉な事に賢者と学問のアイコンにもなる、
フクロウは、
きっと、餌付けされ従順に、
気を揉む男女を冷静に、見ていたり、見ていなかったりするのかも知れませんね!

真っ直ぐに向き合って思いや怒りをキチンと言葉にして、多少口喧嘩になっても

相手の逆鱗に触れぬよう、付き合う前とそれ以上にお付き合いしてからも
気遣いと、思いやりは大切なんだなと学びもありました。

結婚はスタートで、そこから先も
荒波を二人で小舟で行くのです。

挙式をするのは、契りを交わしたので
他の人は、モーションかけないでねってね儀式ですよね、対社会的な。

そのルールの中、二人で頑張って生きてく姿を、
他人は、生温かく見守るしか出来ない。

他人のうちや、カレカノの間に、割り込めないのだから。

船頭多ければ舟山を登る、なんて諺もありましたが
船頭さん、キャプテンジャック・スパロウ氏は
ひとりだけ。
彼氏様か、彼女様か。お互いか。

原点回帰な意味で、気持ちをリセットしてくれる
シンプルながら、普遍的な愛と社会の在り方を、感じられる良さがありましたよ。

お勧めします!

^ - ^)o カノジョ サマ/オクサマ ヲ タイセツニネ !

-------

監督・脚本:市井昌秀
音楽:安部勇磨
主題歌:never young beach「こころのままに」(BAYON PRODUCTION)
小説:『犬も食わねどチャーリーは笑う』(著:市井点線 / 小学館刊)

製作総指揮:木下直哉
エグゼクティブプロデューサー:飯島三智
プロデューサー:谷川由希子、石塚正悟、大塚健二
音楽プロデューサー:緑川徹、濱野睦美

撮影:伊集守忠
照明:澤村圭祐
録音:反町憲人
美術:堀明元紀
装飾:石上淳一

助監督:吉田亮
キャスティング:細川久美子

衣裳:渡部祥子、百井豊
ヘアメイク:佐伯憂香、澤田久美子(香取慎吾担当)

スクリプター:黒木ひふみ
編集:木谷瑞
音響効果:渋谷圭介
制作担当:高橋輝光

配給:キノフィルムズ、木下グループ
制作プロダクション:ギークサイト
製作:“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS(木下グループ、CULEN)
takeratta

takeratta