アントワーヌと同い年の時に初めて観て、ショックがでかすぎて再見する気になれなかった。
〜あれからウン十年。ネタもバレる〜
ここで見なかったら一生観ないと、重い腰を上げて映画館へ。すごい、こんなに良い映画だったの?と息をのむ。
アントワーヌの家族と友だちをさらっと、でも丁寧に切り取っていて、一緒にいるような気分。街で遊んでるアントワーヌとルネをカメラが追いかけるから、目にも楽しい。
おけつぷりぷり体育教師の授業で生徒がどんどん減ってくのも最高。
全部ふざけてやっているのに、大人は判ってくれないんだね。そうだ、この判ってくれなさ、裏目に出続けるところ(母親は多分ちょっと故意に)が子どもの目には辛かったんだ。
アントワーヌの家とルネの家の対比。
ルネんち、猫ばかりで羨ましい。
映画館も人形劇も見ている私たちが見られている。
ルネが来てくれるところすごく良かった、ぱぁって顔に光。
カウンセラーの質問で、アントワーヌの語りを初めて聴く。そうだったんだ。
ラストの海まで一気に走って足首くらいまで潮に浸かって、遠くを見るアントワーヌ。自由になりたいのか死にたいのか、ひとりで生きてやる!なのか。
妊娠と中絶、出産の話でもあると思う。
おばあちゃんはアントワーヌを助けたけど、お母さんを助けたのかな。
産まなきゃ良かった、は産んだ後は絶対言うなよと思うし、アントワーヌの思いを無視することになるけど。
お母さん側の年になると、考えさせられる。