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コンビニエンス・ストーリーのKasaのレビュー・感想・評価

3.0
高校生の頃から三木聡作品が好きで、
ずっと追いかけ続けている。
ここ10年ぐらいで
じわじわとホラー寄りの作風に
変化していっていて、
(『熱海の捜査官』あたりから?)
それらを煮詰めてできた
最終形のような映画だなと思った。

毎回作風が変わっていくのは、
観ていてとってもわくわくする。

でも『転々』『インスタント沼』
『時効警察』あたりのファンとしては、
ほどほどの予算でCGも使わずとも、
日常の延長線のような地味な世界で、
不思議なストーリーと
ヘンテコなキャラクターと
小ネタを楽しみたい。
….というのが本音かも。

↓個人メモ
日本人の描く怖さって湿度が高いから、
誰がどう撮ったとしても
笑いとはミスマッチな気がする。
念とか呪いとか、
そういうものが絡むからかな。
妙に湿気が出て、
おもしろや不思議さより
怖さが勝っちゃう。
洋画はもっとカラッとしてる。
キリスト教やイスラム教との
死生観の違いに関係していそう。
「別のものに生まれ変わる」
というのがアリな時点で
日本のホラーの方が怖いよね。

そう考えると、
韓国の人の撮る作品が
世界的にヒットを量産しているのは、
もちろん国の政策の力もあると思うけど、
国民のキリスト教の割合が
多いことも関係しているのかも。
死生観の違いって、
想像以上にいろんな創作に
影響しているのかな。

日本のアニメや漫画が
一大産業になったのは、
神道の国だから? 
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