★ワンちゃんは大好物ドックフードでご機嫌だ
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「何じゃこれ」映画であるが、監督が三木聡と聞いて納得した。
監督は迷作「大怪獣のあとしまつ」「インスタント沼」など独特の脱力系ファンタジー映画の名手である。その作風は賛否両論であるが、私はこの個性豊かな異次元世界が大好きで飽きずに観られた。
主演の成田凌の日本のコンビニからアメリカ風コンビニへの異世界移動は面白い。そこにいる前田敦子や六角精児の怪演は意表を突いており、異世界気分を満喫できる。低予算のためチープなセットが目立つが、逆に三木ワールドとして違和感はなかった。六角精児の森の中での指揮者ぶりには久しぶりにファンタジーを感じた。
本作で忘れてはならないのは愛犬ケルベロスだろう。大好きなドックフードをおねだりする表情が可愛くて笑えた。ストーリの展開でも重要な位置を占めているので見逃せない。癒される動物が活躍する映画は好きだ。
