あしからず

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4K リマスター版のあしからずのレビュー・感想・評価

4.5
多様化するモダンゾンビの原点であり頂点。ゴア描写を競いがちな現代作品とは真逆の正統なクラシックホラー的演出で、ジャック・ターナーやポランスキーのような麗しい陰影が最高に魅力的。恐怖以上に美の勝利で画面に釘付け。一軒家に複数人が閉じ込められゾンビに囲まれる絶望的状況はもはや様式美ながら、人間ドラマに隙がなく面白くて鑑賞前の想像を完全に裏切られた。初手登場の金髪女性がクラシックゾンビ状態で圧倒的存在感を放ってるのすごい。
”見せない“の塩梅も適度で、特に地下室でグサグサ刺される所のカット割サイコー。
現代ゾンビは全てロメロを起点とした派生という事がよく分かった
あしからず

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