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100人の子供たちが列車を待っているのbaのレビュー・感想・評価

5.0
ピノチェト政権下のチリで、貧しい子供たちを集めて開かれた映画教室のドキュメンタリー。子供たちが、映画がどのような仕組みなのか、どのように生まれたのかという原理や歴史から、どのように映画を撮るのか、ということ(その間にリュミエールやチャップリンを観たりもする)まで、生き生きとした表情で学んでいく、それを観て幸せな気分になるのだけれども、紙で作る映画のテーマを「デモ」にし、街の映画館へ向かうバスのなかで、「ピノチェトやめろ」と大きな声をあげる姿には、泣きそうになってしまう。ひとりひとコマずつ絵を描いて繋げたフィルムを、赤い布に貼ってイモムシみたいにして歩くシーンは、革命の行進みたいだ。
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