ループ映画の新しいマスターピースになる一作だろう。
主演女優の表現力がすごい。
観ながらずっと少しずつ泣いてた。
世界を救ったり、改心したり、そういう壮大な目的がある訳じゃなくて、人と人の間にはもっとなんかしなくちゃいけないことのない何に使ってもいい自由な時間が、足踏みするだけのための時間が、必要だよね、私たちは最近少しだけ速い時間の流れに流されちゃってるんじゃないかな、という焦りとか困った感じとか悲しさとか、願いとか、そういう気持ちを言葉にするなら「リバー、流れないでよ」になる、きっとなる。すっと腑に落ちるタイトル。
そういう、世界とか運命とか自己や他者ではなくて、私とあなたの"間"を流れる時間に関心が向いている、というのは、多分今までのループものではあまりなくて、同時代的な（自分はこの言葉を最近便利に使いすぎてる気もするけど）テーマだと思う。今、劇場で観るべき。
