なにこの満足度が高い映画。
久しぶりに泣いた。なんで泣いた?脚本の緻密さに度肝を抜かれたから。ドタバタコメディの皮を被った真のテーマを自分の状況と重ね涙を誘われたから。正直2分間の繰り返しな訳で飽きそうなタイミングはいくつかある。飽き「そう」であって、飽きてはいないのがミソ。そのタイミングで物語の視点、着眼点を巧みに変えることで楽しみが持続する。物語の視点、1タームごとに楽しみが投資される。一つ一つの楽しみは莫大なので、タームを経るごとに複利の力で楽しみが倍々する。そうしてモーレツな感動へとつながるのである。
さて、蒸し暑い今日この頃『サマータイムマシン・ブルース』の季節がやってきた。飽きそうなタイミングで飽きない仕掛けを施すこの映画から、熱中症の予防法を学んだ。
「喉が渇く前に水分補給しよう。」
時間は待ってくれない。
時間が解決してくれる。
時間は敵にも味方にもなる。
そんなことを考えながら筆を置く。