京都の貴船にある老舗旅館を舞台に、旅館スタッフや宿泊客がタイムリープに巻き込まれる物語。2分ごとに起きるタイムリープを通じて、様々な人間模様が作品の中で描かれる。
劇団ヨーロッパ企画の長編オリジナル映画第二弾であり、脚本もヨーロッパ企画の上田誠が書いている。そのため戯曲の映画化という感じは否めないが、よくできた物語であり作品であると思う。
無駄のない設定、無駄のない台詞、無駄のない展開。コンパクトにまとまっていて、ラストも気持ちがいい。
一瞬深刻になりそうなシーンもあれど、基本コメディ映画なので気楽に観られるのも良い。あまり重い映画は観たくないという気分の日には打ってつけである。くるりの主題歌も映画の雰囲気に合っており、とても良かった。
