水饅頭こわい

リバー、流れないでよの水饅頭こわいのレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
4.4
見に行く前日にこの映画の存在を知った。2分間のタイムリープ物?こんな設定あり得んぞ!
しかし見に行くことに決めたのは舞台が貴船神社と言うのが個人的に惹かれたからだ。
コロナ禍の1年前に京都縦断日帰りドライブで最後に寄った場所で土地勘が多少あったし、凄く魅力的で印象に残った土地だった。貴船神社で大吉だったし。(水におみくじを浮かべると文字が浮き上がるやつね)
とても狭く高低差のある地形のため、面白い話しになるのではないかなとの想いもあった。
ハズレの少ないと言われるタイムリープ物ではあるが、今迄のタイムリープ映画とはひと味違う万人が楽しめる作品となっている。
2分経つと初期地点に戻るが記憶は継続してると言う設定が妙である。
先ず、たった2分の繰り返しで何が出来るのかと。最初は大丈夫か?と変に心配してた。タイムリープする度に時間軸が違うのか、晴れの日や雪の日と天気が変わっていたりする。それに次から次へと色んな人が色んな事をやらかして闇鍋状態になっていく。各ターンで雪だるまのように問題が発生していくのを果たして無事にタイムリープ事件は解決するのか。
2分間の繰り返しだけで約90分の作品を上手くハッピーエンドに仕上げたスタッフに感服。
貴船神社とその前の旅館が主な舞台で馴染みのない出演者(女将役の本上まなみと作家役の近藤芳正しか知らない)や天気を気にしない演出など小予算で製作された映画なのだが、何億とかけた大作よりも面白かった。