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リバー、流れないでよのmakoのレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
4.2
《また2分。》
◎85点

上田誠が原案・脚本を、映像ディレクターの山口淳太が監督を務める、ヨーロッパ企画制作によるオリジナル長編映画第2弾。
石田剛太さんの舞台挨拶付きで鑑賞。


本作はタイムループもの。
タイムループの時間は作品毎に違いますが、本作のタイムループの時間は2分間!
えっ、2分間で何ができるのって当初は思いましたが、意外と2分間でも頑張ればいろいろやれるのね😁

舞台は、京都の貴船にある「ふじや」。旅館の横に貴船川が流れ、いい景色。
そこで繰り広げられる物語。

登場人物は、「ふじや」の従業員、宿泊客たち、そして謎の人物。

今年観た邦画のタイムループでは、時間が1週間で、タイムループに気づけず、気づいたとしてもそれを他の人に知らせる事に骨を折っていたが、本作では皆理解力があってサクサク事が進む。
2分間に笑いあり、切なさあり、ラブもあり、とても面白かったです♪
2分経ったら元に戻るので、それを上手く活用していて面白かった。
宿泊客の作家が1番タイムループを楽しんでいたんじゃないかと思った🤣
タイムループになった時にどこにいたかというのも面白い。
タイムループものは何作もありますが、アイデア次第でまだまだ面白い映画が作られるんだなと思った。邦画も頑張っていて嬉しい。
これまで観てきたタイムループ作品の中で上位になるほど私は好きだし、今年観た邦画のタイムループ作品より面白かった♪
オチも個人的は好き🤭
謎の人物の予想も早くからついていたけど問題なし。
緩い笑いが好きな人にお勧めします😊
あまり情報を入れずに観てみてね。

城定秀夫監督がfilmarksのレビューに、かわいらしい映画と書かれていて、共感しました。その通り!

ここから石田剛太さん(「ふじや」でぼたん鍋を食べていた客の痩せてる方)の舞台挨拶のお話を書きます。あと私の感想も少し書きます。
ネタバレを含んでいるため、情報を入れたくない方は鑑賞後に読んでくださいm(_ _)m








⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️
舞台挨拶の時には大抵、シネマモードの岩本さんが司会を務めていますが、今回は石田剛太さんが1人でお話されてました。
汗をかきかき、映画の裏側を細かく話してくださいました。

✤劇中の2分間のタイムループはリアルタイムの2分間。だから、それより短くても長くてもいけないので、何度も取り直した。
20回NGを出したシーンもあった。
撮影が大変だった、と何度も仰ってました。繰り返し地獄と、笑
2月の撮影で寒いのに、カメラマンは汗だくになったそうです。

✤石田さんが食べていたぼたん鍋とその雑炊は、「ふじや」で実際出しているものなのでとても美味しかったそうです。
「ふじや」を貸し切って撮影された。

✤雪が降り、雪があったり、なかったりして整合性が取れないので脚本を少し変えた。タイムループをする場所としない場所の世界線がズレている、という台詞を足したそうです。
その台詞があったので私は理系じゃないし、賢くないので、そんなものかなと、受け入れました笑

✤エモみのある映画にしたかった。

✤本作が上映された時、中国地方で公開されるのは福山駅前シネマモードだけだったので、上映館が増えてほしいと仰ってました。
他にも裏話があったけど、ここでしか話せない事も話してくださいました。それは私の胸の中にしまっておきます😊







劇場鑑賞数 #74
2023鑑賞数 #80
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