ひでG

リバー、流れないでよのひでGのレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
3.9
2001本目、next1000への第一歩は、好評日本映画から。

近年、日本映画は頑張っていると思います。限られた予算や日程の中、有能な作り手も多く現れ、良作が多く輩出されています。
でも、それがきちんと評価、いや、紹介されずに多くの方に観て頂けないままに終わっているのは至極残念です。
作り手の頑張りや才能を活かす興行や観客を育てていかなくちゃ!(偉そうに🙏)

そんな中、低予算で、本上まなみ、近藤芳正以外あまり知られていない役者さんたちの地味な本作が話題に上り、
僕が観たテアトル新宿の昼間の会もかなり席が埋まっていたのは嬉しいです。

劇団ヨーロッパ企画は全く知りませんでしたが、出ている役者さんも殆どがこの劇団員なんだね。だから、掛け合いの間やテンポがいいんだね、

WP情報によると、なんと主役ミコト(役名もなんか神的な😆)役の藤谷理子さんの実家は、あの貴船の老舗旅館「ふじや」なんだってね〜(ロケ代相当節約できたね!)

そんなアットホームな雰囲気が画面から伝わってきて、ぽっこり笑えて楽しめました。
藤谷さんも、まさに可愛く、感じの良い女中さんって感じで、何度出て来ても歓迎!って感じ。

「2分だけループ」なので、同じ場所で話が済むし、小さな出来事しか起きない。(友達と喧嘩、お風呂に入ったまま)
だから、安心して観ていられるのかもしれない。そーゆーところは、実に演劇的。
そこに、貴船の風景の良さが余計に活きていましたね。

ループの原因だった、あれも手作り感、アナログ感あって、これまたほっこり!  

藤谷理子ちゃんが演じたミコトさんのような女中さんがいる旅館で、しめの雑炊食べたいな。
いつか、貴船に僕も行きたい。

2001本目は、爽やかな、確実に来てほしい明日(良くない日本のエンタメループから脱して!)につながる若き日本映画でスタートしました!!
ひでG

ひでG