あまのうずめ

リバー、流れないでよのあまのうずめのレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
3.0
料亭旅館「ふじた」の仲居ミコトは旅館裏の川辺に佇んでいるところを女将に呼ばれ片付けに戻る。ミコトがハッと我に帰るとまた川辺に立っていて、また女将に呼ばれる。デジャヴ感を覚えつつ戻ると別の仲居のチノも番頭も同じだと言う。料理人のエイジは丁度2分間のタイムループが起こっていると発表する。


▶︎劇団ヨーロッパ企画を主宰する上田誠の企画・脚本で山口淳太が監督。京都貴船川が舞台。

2分間の記憶が残ったままタイムループを繰り返し、試行錯誤しながら脱出を試みる旅館スタッフと客のドタバタコメディ。

記憶が残ったままということや2分間の短さが功を奏していたが、ある時点からシラけてしまい、そこからの巻き返しもないまま余計にシラけて終わった。舞台を映像に落とし込んだ感が強かったのも上手く機能していなかった。

ただ企画も良く地域密着型の低予算作品として一つのモデルになると思うし、逆に言えばそのシラけた展開が良かったりもする面もあったと思う。個人的には好みで無かっただけで、是非この集団やこのような形態は応援したいと強く感じた。