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クラッシュ 真実の愛のshunのレビュー・感想・評価

クラッシュ 真実の愛(2022年製作の映画)
4.0
現代にアップデートされた青春ラブコメ。
「ブックスマート」好きな人は絶対楽しめる。従来の「男の子が学年の人気者に恋する」っていう定番のストーリーで主人公をレズビアンの女の子にした感じ。
これぞ現代のラブコメという感じで、爽やかで甘酸っぱい青春を残しながらもちゃんと現代に合わせて作られている。
だからといってマイノリティへの変な配慮みたいなのも感じられないし純粋に楽しめる映画でした。

ディズニー+がおすすめしてきて、なんかこの主演の子見たことあると思ったら「ガール・ミーツ・ワールド」のローワン・ブランチャード。
この人自身クィアであると公言しているし相手役もバイセクシャルの方が演じててさすがだなあという感じ。
日本じゃそのへんまだまだだよな…

この主人公がとにかく魅力的です。
セリフに言葉遊びとか多用されててすごくいいので英語音声英語字幕で楽しむのが一番だと思います。
好きだったのは
“How do you feel about running in a straight line?”(直線で走るのはどう?)って聞かれたのに対する主人公の”That’s the only straight thing I can do.”(私にできるストレートなことはそれだけよ!)って返し。

あとは友達に「私女の子が好きなの」ってカミングアウトした時の「僕も」ってのもいい。

主人公と母親の母娘関係も素敵。
主人公が親友(男の子)に「キスのやり方教えて」って言って相手が嫌がった反応した時にお母さんが言った「やめなさいよ、男じゃないんだから」ってセリフ皮肉が効きすぎてて笑った。

思春期の性のお悩みや定番のメートル/マイル問題、マーベルネタ(テッサ・トンプソンのヴァルキリー)まで盛り込んで、とにかく楽しい映画でした。

何よりローワン・ブランチャードの魅力全開で「ガール・ミーツ・ワールド」また観たくなっちゃった。

ディズニー+でぜひ
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