10数年ぶりに見なおしたら
すごいおもしろかった。
今見るとめっちゃブライアンデパルマだな。シリーズ全作振り返ると1番エロティックな心理スリラーに仕上がってる。
現在から考えると信じられないが、肉弾アクション・カーチェイスの要素が全く無いのが妙な味わいになってる。
軽快な作戦行動からの仲間の全滅、裏切り者の疑いをかけられ疑心暗鬼、上司の美しい人妻である仲間との再会。ヒロインが人妻というのも中々これ…
序盤の展開がこわくて最高。
颯爽とミッションコンプリート！かと思いきや夜霧の街中で1人また1人と仲間が消えていく恐怖をすごい畳み掛けてくる。仲間がジャッロかってくらい酷い死に方で転換を迎えてそこからあれよあれよと…昔は当たり前に見てたけど演出がとても魅力的。
どこをとってもサスペンスフルで素晴らしかった。昔デパルマ映画の良さは分かんなかったのは単に自分がやや潔癖で色恋沙汰に関心がなさすぎたのかもしれない。
モグラの正体が判明するシーンでの話してる内にピースが噛み合って目の前のやつが真犯人だと気付いたけど、気づかないふりして会話を続けるシーンの、お互い気付いてるのか？って腹で読み合ってる目線が超ヒヤヒヤする。すごい。
終盤のアクションも恐怖描写が冴えてて目の前ギリギリに迫るプロペラの刃というやはりデパルマの味が光る。
なにより音も出せない汗もたらさない宙吊り作戦の場面は映画のアクション史に残る名シーン。今見ても緊張感がすごい。
一作目からルーサーって出てたんだ！全然覚えてなかった！しかももう1人の新相棒はジャンレノ…。
NATOのシステムを破ったただ1人の男なんて呼ばれてたんねルーサー、服装も今より派手。
【名言語録】
ーお前が悪魔と手を取り合おうが
一向に構わんが、
せめて地獄に落ちてからにしろ！
ー匿名で通すのは何者にも
勝る安らぎを得ることになる。
あたたかい毛布のようにー
